米Apple Computerは米国時間4月18日に,「Mac OS X」のマイナー・アップデートで発生するJavaアプリケーション動作の不具合について,迂回方法などの関連情報を同社サポート・サイトに掲載した。
この不具合は「Mac OS X v10.3.9」のアップデートを適用した一部のシステムで,同社のブラウザ「Safari」を使ってJava対応Webサイトにアクセスした場合やJavaアプリケーションを動かした場合に,Safariが突然終了したり,Javaアプリケーションが突然終了する,あるいは起動しなくなるというもの。
バグの影響があるかどうか確認するためには, 「Applications」フォルダ内の「Utilities」フォルダに入っている「Terminal」を起動し,「java -version」と入力してリターン・キーを打つ。バグの影響がある場合は,「Segmentation fault」というメッセージが表示される。
同社は,この問題の迂回方法として,ソフトウエア・アップデート「Java 1.4.2 Update 2」と「Security Update 2005-002」(いずれか,あるいは両方)のインストールを勧めている。
Java 1.4.2 Update 2は,まだインストールしていないユーザーのみ。インストール済みのユーザーは再インストールする必要はない。Security Update 2005-002は,すでにインストールしている場合も,再度適用する。
なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Apple社は「Mac OS X v10.3.9のアップデートをこのまま公開していく計画だ」(同社関係者)という。
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