「高品位（HD）コンテンツ配信に向けた当社ビデオ圧縮技術『Windows Media Video 9』の採用が広まっている」。米Microsoftは米国時間4月17日に，業界各社のWindows Media Video 9導入について，ラスベガスで開催中の放送業界向け展示会「National Association of Broadcasters（NAB）2005」で明らかにした。
Windows Media Video 9は，MPEG-2より低いデータ・レートで高画質ビデオの配信が可能。現在，映画テレビ技術者協会（SMPTE）が「VC-1」の名称で標準化を進めている。将来，VC-1規格のコンテンツは，現在市場に出回っているWindows Media Video 9対応パソコン，民生電子機器，テレビなどで処理できる。
米Warner Bros. Studiosは，2005年第4四半期にリリースする次世代HD-DVDディスクでWindows Media Video 9を採用する。フランスのThomsonは，Windows Media Video 9対応のIPTV向けHDセットトップ・ボックス「RCA IP1100」をNAB2005で発表する予定。
その他の主な発表内容は以下の通り。
・GridIron Software社：Windows Media Video 9対応HDコンテンツの作成を加速化するソフトウエア「X-Factor for Windows Media Encoder」を2005年第2四半期にリリース
・CBS NEWSPATH社：Generation Technologies社が開発したWindows Media Video 9ベースのコンテンツ配信システムを，衛星を使ったニュース収集および放送に導入
・Inlet Technologies社：リアルタイムHD-SDIエンコーダ「Fathom」の新版に，Windows Media Video 9に対応した再エンコーディング機能を追加
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