フランスのDassault Systemesは,同社の3Dデータ・フォーマット「3D XML」で,Microsoft社のXMLベースのマークアップ言語「XAML」をサポートする。両社が米国とフランスで現地時間4月14日に発表した。

 XAMLは,Windows OSの次世代プレゼンテーション・サブシステム「Avalon(開発コード名)」で採用するフォーマット。Avalonは,アプリケーション構築の基盤を提供し,パソコンをフルに活用しながら,ユーザー・インタフェース,ドキュメント,メディア・コンテンツを総合的に組み合わせることができる。宣言型マークアップ言語のXAMLをサポートすることで,Windowsアプリケーションの作成やカスタマイズがより簡単に行えるという。

 3D XMLは,XMLをベースとした軽量フォーマットで,3Dデータをすばやく簡単に取得および共有できる。Dassault Systemes社では,「CATIA」「DELMIA」「ENOVIA」「SMARTEAM」「SolidWorks」「Spatial」などに3D XMLフォーマットを利用する予定。

 3D XMLとXAMLの互換性を確保することで,Dassault Systemes社の3D製品のユーザーは,XAML対応アプリケーション環境で,3Dオブジェクトの表示,修正,カスタマイズが行える。

◎関連記事
米Microsoft,保険業界団体ACORDとXML対応フォーム作成で協力
米IBMがコンテンツ管理ソフトの新版を発表,XML処理機能を強化 
XML関連標準化団体OASISの新特許ポリシーにオープンソース界が反発,抗議行動を呼びかけ 
Webサービス/XMLセキュリティの団体,Webサービスぜい弱性の研究成果を公開
ビル・ゲイツ氏が電子メールで相互接続性に対するXMLの有効性を主張
米Microsoft,クライアントから簡単に復旧できるバックアップ・ソフトのベータ版を公開
米Microsoftの「Chimney」が特許侵害で販売仮差し止めに,米Alacritechによる訴訟
米Microsoft,自社開発の知的財産を他社にライセンス供与する取り組みを開始 

[発表資料へ(Microsoft社)]
[発表資料へ(Dassault Systemes社)]