米Sun Microsystemsが,2005会計年度第3四半期(2005年1~3月期)の決算を米国時間4月14日に発表した。売上高は26億2500万ドルで,前年同期の26億5100万ドルに比べ1.0%減少した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は900万ドル(1株当たり損益は0ドル)で,前年同期は純損失7億6000万ドル(1株当たり損失は0.23ドル)だった。

 人員および不動産のリストラ策に関する費用4500万ドル,株式投資の利益200万ドル,米Microsoftからの和解金5400万ドルなどを除いた非GAAPベースの純損失は6100万ドル(1株当たり損失は0.02ドル)。同条件の前年同期の純損失は2億6000万ドル(同0.08ドル)。

 粗利率は41.3%で,前年同期に比べ1.0ポイント増えた。

 Sun社会長兼CEOのScott McNealy氏は,「当期は大きく前進できたが,それ以上に,2004会計年度の最初の9カ月間を上回る状況改善の方が重要だ」と述べる。「1年前の赤字状態から,収支トントンまで一気に進展した。前年に比べると,2005会計年度は第3四半期まで売上高が安定している。利益率が改善し,研究開発費と販売費/一般管理費で4億ドル以上の大幅削減を実施した」(同氏)

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