米Oracleと米Intelは,無線ICタグ(RFID)や各種センサーで構成されるソリューションの開発と推進で協力する。Oracle社が米国時間4月12日に明らかにしたもの。両社は,サービス指向エンタプライズ(SOE)フレームワークをベースとしたソリューションを提供し,顧客によるRFID導入/展開を支援する。

 同ソリューションは,「Oracle Application Server 10g」「Oracle Database 10g」「Oracle E-Business Suite」や,Intel社製プロセサを搭載したハンドヘルド機器,パソコン,モバイル機器,サーバー,通信プラットフォームといった現行製品を組み合わせて実現する。

 Intel社ソリューション市場開発グループ戦略&立案担当ディレクタのTom Gibbs氏は「企業がRFIDやセンサー・ネットワークを導入するようになると,新たなビジネス・プロセス運用に合わせ,大量リアルタイム・データの処理能力が欠かせない」と説明する。

 「Oracle社と協力することで,SOEと呼ぶアーキテクチャ化したフレームワークをベースに,情報管理ソリューションを提供する。同ソリューションを利用すると,生データから“意味”を見いだし,適切な製品情報に変換できるようになる。その結果,サプライ・チェーン,製品在庫,倉庫管理システムで大きなメリットを得られるだろう」(同氏)

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