米Intelは,デジタル・ホームに向けた家電プラットフォームとソフトウエア・ソリューションを米国時間4月11日に発表した。「これらのソリューションは家電開発者の多くの設計とパフォーマンスのニーズに対応するものであり,システムの総コストを削減しながらより高度なデバイスを消費者に提供できるようにする」と同社は説明している。

 「Intel 854 Development Platform」は,新しいIntel 854チップセットを提供する。同プラットフォームにより,家電の開発者は,世界の家電にIntel Architectureコンピューティングの柔軟性,アプリケーション処理性能をもたらすことが可能になるという。

 同日,同社は拡張可能なミドルウエア・ソリューション「Intel Digital Media Infrastructure 3」のリリースも発表した。AV機器とコンピュータの間でデータを相互にやり取りするための仕様を策定するDLNAのガイドラインに沿った家電の開発を支援する。相互運用可能なデジタル・ホーム向け家電プラットフォームを構築するために,ネットワーク接続機能,デバイス検出,メディア・コンテンツを共有するソリューションを提供する。

 Intel 854チップセットは,最大2GバイトのDDR 333MHzシステム・メモリーのサポートを追加している。統合されたグラフィック・エンジンは,グラフィカル・ユーザー・インタフェースに使うことができる。400MHzのシステム・バスは,Celeron Mプロセサに対応する。

 Intel 854 Development Platformには,512MバイトのDDRを搭載する6層のプリント基板が含まれる。MPEG-2,MPEG-4.2,MPEG-4.10(H.264),Microsoft Windows Media 9といったコーデックに対応する性能を提供。Microsoft Windows CE 5.0に対応する。

 Intel 854チップセットと同開発プラットフォームの詳細は,同社WWWサイトに記載されている。Intel Digital Media Infrastructureも同サイトから配布している。

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