米ActiveGridは,グリッド対応のアプリケーション開発環境「ActiveGrid Application Builder」とアプリケーション配信プラットフォーム「Grid Application Server」について,早期アクセス版の提供を開始した。ActiveGrid社が米国時間4月11日に明らかにしたもの。

 ActiveGrid Application Builderは,XMLプログラミング・モデル上でアプリケーション開発を行う環境。グラフィックス・インタフェースを介し,アプリケーションの作成/試験/配布がインタラクティブに処理できる。XML Schema,XPath,BPEL,XFormsといったXML標準に対応している。Windows,Linux,Macintoshクライアント上での利用が可能。

 ActiveGrid Grid Application Serverは,一般的なパソコンなどで構成するグリッド環境でアプリケーションを配信するためのプラットフォーム。「階層化している従来型アーキテクチャはアプリケーションを静的に定義し,特定の配信アーキテクチャに縛られてしまう」(同社)のに対し,同プラットフォームは実行時にアプリケーションを解釈し,さまざまな配信モデルや複数のデータ・キャッシュ・パターンで配信を実行できるという。Linux上で動作するApache用モジュールの形で実装してあり,最大1024ノードのグリッドに対応できる。

 早期アクセス版は,オープンソース・ライセンスApache Software License 2.0に従って公開する。商用ライセンスを適用するGrid Application Serverのデータ・センター対応版は,2005年後半にリリースする予定。

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