米Network Applianceは,仮想テープ・ライブラリ(VTL)ソフトウエアを手がける非公開企業の米Alacritus Softwareを買収することで最終合意に達した。Network Appliance社が米国時間4月7日に発表したもの。買収金額は約1100万ドルで,すべて現金で支払う。取引は,2005年第4四半期末までに完了する予定。

 Alacritus社のVTLソフトウエアは,ハードディスク・ベースのバックアップ装置でテープ・ライブラリをエミュレートする。既存のテープ・バックアップによるワークフローやプロセスに支障を与えることなく,高性能な大規模バックアップ環境を実現するという。

 「Alacritus社の買収により,我々は顧客に提供する堅牢なデータ保護製品を拡充することができ,さらに顧客のディスク・ベース・バックアップへの移行を促進することになる。現行のテープ環境を変えることなく,バックアップ・システムの信頼性と性能を引き上げたい顧客にとって,VTLはディスク移行への簡単かつ経済的な道だ」(Network Appliance社NearStore部門バイス・プレジデント兼ジェネラル・マネージャのAmit Pandey氏)

 Network Appliance社は2004年12月に,UNIX/Windowsサーバーなどのバックアップ向けとして,同社のストレージ・システム「NetApp NearStore」「同FAS」とAlacritus社のVTLを組み合わせたソリューションを発表している。

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