米Computer Associates International(CA)は米国時間4月7日に,ネットワーク管理ソフトウエア・ベンダーの米Concord Communicationsを買収する計画を明らかにした。すでに最終合意書に署名済みだという。買収総額は3億5000万ドル。

 CA社は,Concord社の潜在普通株1株あたり17ドル(総額約3億3000万ドル)を現金で支払うほか,約2000万ドルの負債を引き受ける。取引は3~4カ月以内に完了する見込み。

 Concord社は,ネットワーク・パフォーマンスを管理し,将来を見越した容量プランニングを可能にする「eHealth」技術を持つ。各国の電気通信企業,サービス・プロバイダ,大企業などが採用しているという。また同社はVoIPや無線ネットワークなどの先進技術に向けた管理サービスも手がける。

 CA社社長兼CEOのJohn Swainson氏は,「Concord社の買収により,急成長するネットワークおよびシステム管理市場において,当社の立場を強化できる」と述べた。

 取引完了後,Concord社の業務はCA社Enterprise Systems Management部門に移管される。CA社のシステム管理製品「Unicenter」と組み合わせ,両社の顧客に広範なITインフラ管理製品を提供するとしている。なお,Concord社の社員640人のほとんどを引き続き雇用する予定である。

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