米Computer Associates International(CA)は,メインフレーム向けセキュリティを手掛ける米InfoSecから,メインフレームのアクセス管理ソフトウエア「eTrust Cleanup」を買収した。CA社が米国時間3月29日に明らかにしたもの。同社は過去2年間,同ソフトウエアをサードパーティ製品として再販していた。

 eTrust Cleanupは,アプリケーションやリソースへのアクセス権の付与と取り消しなど,複雑なIDおよびアクセス管理を簡易化する。社員の配属替え,1回限りのアクセス権付与,外部スタッフの雇用などによって生じた,未使用および無効のユーザーIDを自動的に検出/削除する。バッチ・ジョブ,CICS,端末,FTPといったプロセスで使用したIDの検出/削除も可能。

 また同ソフトウエアは,ロール・ベースのセキュリティ構造を用い,企業が米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act),米国金融制度改革法(Gramm-Leach-Bliley Act)新自己資本比率規制(Basel II),医療関連データ規格(Healthcare Insurance Portability and Accountability Act)などへの準拠を支援する。

 CA社はeTrust Cleanupにより,社員のアクセス権限を一元管理する自社のソフトウエア「eTrust Admin」を補完したい考えである。

 CA社eTrust Security Management部門担当上級副社長のToby Weiss氏は,「企業の貴重な情報資産を保護するには,アクセス権の付与と同じくらい,その取り消しも重要である」と説明する。「eTrust Cleanupはその作業を自動的に行うため,企業データが関係者以外の目に触れる心配がない」(同氏)

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