米Oracleは米国時間3月28日に,セキュリティ・ソフトウエア・ベンダーの米Oblixを買収したことを明らかにした。買収金額などの詳細は明らかにしていない。

 Oblix社は,1996年に設立された,カリフォルニア州クパチーノに拠点を置く未公開企業。シングル・サインオン,認証管理,ユーザー・プロビジョニングなどのWebアクセス制御を可能にするID管理ソフトウエアの開発を手がけている。また,セキュリティ規定や法規の準拠に向けた製品も提供している。

 Oracle社は,Oblix社買収により,「Oracle Identity Management」や「Oracle Application Server 10g」に現在採用しているIDおよびアクセス管理機能を拡充したい考え。「より柔軟で拡張性のあるID管理の統合的手段を提供しつつ,顧客が法規準拠のコストをおさえられるようにする」(Oracle社Server Technologies部門上級バイス・プレジデントのThomas Kurian氏)

 ちなみにOracle社によると,Oblix社は米Gartnerから2004年上半期におけるエクストラネット・アクセス管理の主要ベンダー(Leader Quadrant)に選ばれたという。

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