米Sun MicrosystemsのUNIX OS「Solaris 10 Operating System」のライセンス登録数が,1月31日の提供開始以来100万件を超えた。Sun社が米国時間3月28日に明らかにしたもの。

 「Solaris 10に対する関心の高さは,我々の予想をはるかに上回った。現在ダウンロードのペースは,1秒に約1回」(Sun社オペレーティング・プラットフォーム・グループ担当副社長のTom Goguen氏)

 Sun社は,同OSをCommon Development and Distribution License(CDDL)と呼ぶライセンスのもとでオープンソースOS「OpenSolaris」として提供する。オープンソース版のバイナリは2月1日にダウンロード提供を開始した。ビルド可能なソースコードは2005年第2四半期に公開する。

 また同社は,Solaris 10が14種類のベンチマーク・テストで世界最高速度を出したとしている。たとえば,SPECjbb2000で2ウエイ64ビットJava仮想マシン(JVM)の最高速度を記録したほか,SPECjAppServer2002で4220.39 TOPS@DualNodeという世界記録を出したという。「旧版のSolaris OSに比べ,アプリケーションの処理速度が50倍以上に向上した」(同社)

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