米Symantecは,ホスト型の電子メール・セキュリティ製品「Symantec Hosted Mail Security」の提供開始を米国時間3月23日に発表した。同製品は,スパム,ウイルス,その他の望まないコンテンツから電子メール・トラフィックを保護するもの。

 今回発表したサービスでは,ホスト型の環境において同社のアンチスパム,アンチウイルス技術を採用している。精度の高い防御機能を提供し,スパム,悪質な電子メールが企業ネットワークに到達する前に遮断し,企業電子メール・システムの負荷を軽減させるが,企業におけるオンサイトのハードウエア,管理が必要なくなる。

 電子メール・セキュリティのニーズに応えるために,同社はサーバー・ソフトウエアに加え,1月にアプライアンス製品「Symantec Mail Security」シリーズを発表していた。

 Symantec Hosted Mail Securityは,ポリシーをベースとするフィルタリング制御により,添付の遮断,件名/本文のフィルタ,暗号化されたファイル処理を行なう。Brightmail AntiSpam技術をを採用しており,20を超えるアンチスパム技術によって99.9999%の正確さでスパムを見つけ出すという。同社の「Brightmail Logistics and Operations Center(BLOC)」が世界規模で分析を行い,10分ごとにスパム・フィルタを自動的にアップデートする。

 Webベースの管理コンソールにより,管理者はリモートでスパム,ウイルス,ポリシーの管理を行なうとともに,ユーザーとドメインの管理を実行できる。エンドユーザーもWebインタフェースまたは自動的に送信されるダイジェストの電子メール通知により,隔離されたスパムの閲覧やポリシーの設定ができる。

 同製品は,ユーザー別/年間購読モデルのライセンスが用意される。同サービスは,同社の北米における付加価値再販業者,ディストリビュータ,システム・インテグレータのネットワークを通じて提供される。

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