米Electronic Data Systems(EDS)が率いるATLAS Consortiumは,英国国防省(MoD)の国防情報インフラ・プロジェクト「Defence Information Infrastructure Future(DII)」に関して契約を締結した。EDS社が米国時間3月22日に発表した。

 同プロジェクトは段階的に進められる。第1段階である「Increment 1」の予算総額は23億ポンド(約40億ドル)。それ以降の予定は,MoDによるIncrement 1の評価の後に決定される。同プロジェクトの3段階における総予算は40億ポンド(76億ドル)に達するという。

 同プロジェクトは,同国の将来的な軍事戦略の一部であり,既存の膨大な数の情報ネットワークを単一の次世代インフラにまとめるというもの。同ネットワークは,司令部,戦場サポート,前線間にシームレスな通信を提供するもの。2000個所のロケーションでおよそ15万台のデスクトップ端末と34万人のユーザーを結ぶ。

 ATLAS Consortiumは,同年3月2日に3年間に渡る選定プロセスを経て優先交渉権者に選出された。EDS社が率いる同コンソーシアムは,Fujitsu Services社,General Dynamics社,EADS Defence and Security Systems社,LogicaCMG社で構成される。

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