アイルランドIONA Technologiesは,システム連携ソフトの新版「Artix 3.0」のリリース予定を現地時間3月21日に発表した。同製品は,ソフトウエア・コンポーネント同士の連携を仲介する機能「ESB(エンタープライズ・サービス・バス)」を提供するもの。新版では,拡張性,プラットフォーム・サポートを強化している

 Artixは,既存のアプリケーションをサービス指向アーキテクチャ(SOA)に連結させるように設計されている。新版では,Artixプラグインは,ほぼすべてのプロトコル,トランスポート,データ・モデル,セキュリティ標準,開発プラットフォームに対応可能となっている。不必要なダウンタイムを生じさせること無く,新しいプラグインがシームレスに既存のシステムに導入できるホット・デプロイメント(動的デプロイメント機能)を追加している。

 また,新版では,Eclipse,Visual Studioといった一般的な開発プラットフォームに対応するようになった。J2EE,POJO,Javaサーブレット,ネイティブC++コンテナといったアプリケーション・プラとフォームをサポートするとともに,Microsoft .NETのサポートを強化している。その他にも,セキュリティ,高可用性,管理,トランザクション・サポート,ディレクトリ・サービスといったサービス品質(QoS)も向上させている。

 Artix 3.0は,2005年第1四半期中に提供が開始される予定。CPUごとの価格は1万ドルから。

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