米Googleは米国時間3月17日に,同社のオープンソース・ソフトウエアやAPI,ツールに関する情報提供サイト「Google Code」を開設した。Google社が同日明らかにしたもの。
開発者向けのツールを提供するほか,同社の検索機能などを利用するための各種APIへのリンクを設ける。
同社が運営しているオープンソース・プロジェクトについては,オープンソース・コミュニティSourceForge.netへのリンクを紹介する。各プロジェクトの概要は以下の通り。
・perftools:
マルチ・スレッド化したC++のプログラムを調整/デバッグするためのライブラリとツール。メモリー確保,ヒープ検査,プロファイリングなどが行える
・coredumper:
マルチ・スレッド化したプログラムからGDB(GNU Projectの提供しているデバッガ)用のコア・ダンプを生成するツール
・sparsehashtable:
C++で利用可能な各種ハッシュ・テーブル
・goopy/functional:
インタプリタ言語Pythonで関数型プログラミングを利用可能とするライブラリ
さらに,同社に関係するソフトウエア・プロジェクトを「Featured Project」と呼ぶコーナーに掲載する。プロジェクトの掲載希望は電子メールで受け付ける。プロジェクトの管理者には「昔から大人気の素晴らしいTシャツを,感謝の印としてプレゼントする」(同社)
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[発表資料(Google Code開設の案内)]
[発表資料(Google Codeサイト)]