米Rambusはインドのバンガロールに設計センターを開設した。同社が現地時間3月17日に発表したもの。「アジアの拡大する顧客ベースに対応し,世界市場でのプレゼンスを確保する」(同社)としている。

 Rambus社は,新たな設計センターで今年中に50人を雇用する計画である。同センターのエンジニアリング・チームは,Rambus社の技術をベースにした新たな物理層およびコアの開発に取り組む。業界標準規格のPCI Express,Fibre Channel,Serial ATA,DDR2などの設計にも焦点を当てる。

 Rambus社役員会会長のGeoff Tate氏は,「当社の顧客が世界市場の高まる需要に応えられるように,当社の事業を世界規模で展開する」と述べた。また,同氏はセンター新設の場所にバンガロールを選んだ理由として「才能ある人材に恵まれた地域であるため」と語った。

 バンガロールに注目する米国IT企業は多く,米Microsoftは1月に研究事業Microsoft Research India(MSRI)を立ち上げ,米NVIDIAは2月に設計センターを開設している。米メディアの報道(CNET News.com)によると,米AMDも同地域に拠点を持つ。

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