半導体製造装置/材料に関する業界団体Semiconductor Equipment and Materials International(SEMI)が,世界の半導体製造装置市場に関する調査結果を米国時間3月10日に発表した。それによると,2004年の売上高は370億8000万ドルで,前年に比べ67.1%増えたという。

 「2004年は,すべての地域で300mmウエーハ対応装置と先端技術への投資に活気があり,半導体製造装置市場が大きく成長した。2000年に次ぐ高い売上高を記録できた」(SEMI会長兼CEOのStanley Myers氏)

 売上高を地域別にみると,最大規模の日本は83億ドルで前年比49.0%増。北米を抜いて2位になった台湾は78億ドルで,前年比166%増と最も大きな伸びを示した。以下,北米の58億ドル(前年比23%増),韓国の46億ドル(同45%増),欧州の34億ドル(同35%増),中国の27億ドル(同132%増)が続く。シンガポール,マレーシア,フィリピンといった東南アジア諸国やそのほかの小規模市場の合計は45億ドル(同114%増)。

 技術分野別の売上高は,ウエーハ処理装置が前年比73%増,組み立て/パッケージング装置が同47%増,試験装置が同55%成長した。

■2003年と2004年における半導体製造装置市場の地域別売上高
(単位:100万ドル)
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          2003年           2004年
          売上高      売上高    前年比
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中国      1,156       2,683   132.1%増
欧州      2,558       3,444    34.6%増
日本      5,555       8,276    49.0%増
韓国      3,178       4,614    45.2%増
北米      4,728       5,812    22.9%増
台湾      2,917       7,762   166.1%増
その他    2,097       4,490   114.1%増
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合計     22,189      37,081    67.1%増
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出典:SEMI

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