米SanDiskは,ドイツで開催中のIT展示会「CeBIT 2005」で指紋認識のセキュリティ技術を組み込んだUSB対応フラッシュ・メモリー・ドライブ「Cruzer Profile」を現地時間3月10日に発表した。

 高速USB 2.0対応のCruzer Profileは,組み込まれたセンサーが指紋を読み取り,本人確認が行なわれると利用可能になる。指紋の画像はドライブ本体に保存される。また,その他の機能としては,パスワード・マネージャも提供する。本体のサイズは,長さ60ミリ,幅24ミリ,厚さ14ミリ。記憶容量は512Mバイトと1Gバイトのモデルが用意される。2つのLEDを備え,1つはUSB機能とデータ伝送状況,もう1つは指紋認識の状況を示す。

 価格は512Mバイト・モデルが99.99ドル,1Gバイトモデルが199.99ドル。4月中旬に出荷が予定されている。

 同製品には,データファイルを暗号化する「CruzerLock 2」,Outlookのデータとの同期を行なう「CruzerSync」,最小限のメモリー消費でファイルのバックアップを行なう「PocketCache」の3つのプログラムが付属する。

 USB Mass Storage Class(MSC)に準拠するWindows ME,Windows 2000,Windows XP,Mac OS 9.2.1以降,Mac OS 10.1.2以降を搭載するPCとMacintoshでは,プラグ&プレイに対応する。Windows 98SE向けには,ダウンロード可能なドライバが用意される。

 同日,同社は本体をチタンコートのでカバーしたUSBフラッシュ・ドライブ「Cruzer Titanium」の2Gバイトモデルも発表している。価格は249.99ドルで4月に出荷が予定されている。

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