米Googleは,パソコン内の情報を検索するデスクトップ検索アプリケーション「Google Desktop Search 1.0」を公開した。Google社が米国時間3月7日に明らかにしたもの。Webサイトから無償でダウンロードできる。Google Desktop Search用のAPIも提供する。

 これまで提供していたベータ版は,パソコンのハード・ディスク装置内に保存してある米Microsoft Outlookおよび同Outlook Expressの電子メール,Microsoft Word/Excel/PowerPointの文書ファイル,テキスト・ファイル,Internet ExplorerのWebページ閲覧履歴,インスタント・メッセージング・アプリケーションAOL Instant Messengerで行ったチャット記録を検索対象とする。

 それに加えGoogle Desktop Search 1.0では,PDFファイル内のテキストと,音楽/画像/ビデオ・ファイル内のメタ情報も検索できるようにした。対象WebブラウザとしてFirefoxとNetscapeを,対象メール・アプリケーションとしてThunderbirdとNetscapeを追加。英語以外に,新しく中国語と韓国語のインタフェースも用意した。

 Webブラウザで閲覧したWebページの履歴やAOL Instant Messengerのチャット記録のほか,誤って削除したWordやPowerPointの文書など,失われてしまった情報の検索も行える。「検索結果は,各Webページや文書のスナップショットのキャッシュと関連付けるので,既に接続していないWebページや削除済み文書の情報にもアクセスできる」(同社)

 対応OSは,現在のところWindows XPとWindows 2000 Service Pack 3以降。

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