米Napsterは米国時間3月3日に,2005会計年度第4四半期(2005年1~3月期)の業績が従来予測を上回る見込みであることを明らかにした。売上高予測をこれまでの1400万ドルから約1500万ドルに引き上げる。

 Napster社会長兼CEOのChris Gorog氏は,今回の上方修正について「有料配信サービスが大幅に伸びているため」と説明した。「携帯デバイス向けの音楽配信サービス『Napster To Go』を開始して以来,当社事業の全局面に対して予想以上に需要が高まっている。新しいマーケティング・キャンペーンも大きな反響を得ており,パソコン向けおよび携帯デバイス向けの両サービスにかつてないほどの関心が寄せられている」(同氏)

 同氏は,同社サービスに対応した韓国のiriver,シンガポールのCreative,米DellのMP3プレーヤも,需要上昇に一役買っていると分析する。同氏によると,iriver社と共同で行ったNapster To Goのプロモーションでは,数時間でバンドル製品が売り切れ,多数の新規加入者が年間契約を結んだという。

 Napster To Goの月額利用料は14ドル95セント。100万曲以上のカタログから,無制限で音楽を携帯型MP3プレーヤに転送できる。

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