米IBMは米国時間3月1日，中小企業（SMB）市場向け同社パートナ企業の支援に，3億ドルを投じて各種サービス，プログラム，コンサルティングなどを提供すると発表した。
IBM社のBusiness Consulting Services部門は，米国および欧州における各地域のシステム・インテグレータと共同で，SMBを対象としたマーケティング活動を行う。システム・インテグレータは，IBM社のリソースを活用できるほか，同社のシステム統合に関するノウハウを学ぶことができる。
また同社は，パートナ企業がSMBに提供できるサービスとして，「IBM Express Managed Services」と「IBM mySAP All-In-One Solutions」を用意する。IBM Express Managed Servicesでは，SMBのインフラ管理，アプリケーション管理，アウトソーシングなどを支援する。IBM mySAP All-In-One Solutionsは各業界向け短期導入支援サービスで，大規模なアプリケーション・プラットフォームを構築する時間やリソースがないSMBに，設定済みのツールやコンテンツを提供する。
このほかにも，パートナ企業がIBM社のホスティング・サービスや，戦略的アウトソーシング・サービスを販売するためのプログラムを用意する。
IBM社によると，SMB市場は急成長を遂げている有望な分野。同社はこれまでSMB事業に力を入れてきており，同事業が総売上高で占める割合は20％以上という。また米IDCは，SMBのIT支出が2005年に3600億ドルに達すると予測している。
IBM社IBM Global Services部門Small and Mid-Sized Business担当ジェネラル・マネージャのJim Corgel氏は，「アナリストも指摘するように，SMB市場は現在最も注目を集めている。その分競争も厳しく，各地域に特化した市場となっている。当社では，SMB向け技術の拡張に大規模な投資を行い，世界各地のパートナ企業と連携することで，SMBによる業務の効率化を支援する」と述べた。
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