英Sophosは英国時間3月1日,2005年2月におけるコンピュータ・ウイルスの被害状況に関する調査結果を発表した。それによると,2004年末に登場した「Zafi-D」ワームが3カ月連続のワースト1となった。

■2005年2月のウイルス被害状況

1.  W32/Zafi-D      30.8%  3カ月連続
2.  W32/Netsky-P    22.3%
3.  W32/Zafi-B       9.7%
4.  W32/Bagle-BK     5.2%  初ランクイン
5.  W32/Netsky-D     4.2%
6.  W32/Netsky-Z     3.8%
7.  W32/Sober-K      3.4%  初ランクイン
8.  W32/Sobig-F      2.5%  再ランクイン
9.  W32/Netsky-B     2.4%
10. W32/MyDoom-O     1.5%

その他  14.2%

出典:Sophos社

 Sophos社セキュリティ・コンサルタントのCarole Theriault氏は「アンチウイルス・ソフトのアップデートの重要性を認識する家庭ユーザーが増えない限り,Zafi-Dは今後しばらく居座り続けるだろう」と述べた。また,同氏は「2月末に報告されたばかりの『Sober-K』ワームはすでにランキング上位に入っており,3月はこれが要注意となる」と警告した。

 Sophos社が2005年2月に検出した新種ウイルス1295種類で,現在,同社が防御できるウイルスは10万898種類に及ぶという。「2月は電子メールの28通中1通にウイルスが含まれていたことになり,これは1月の23通中1通と比べてわずかに減少している」(同社)

 さらに同社は,2005年2月における偽情報のワースト10も発表した。Hotmailの偽情報が全体の36.8%を占め,引き続きワースト1となった。そのほか,津波関連の偽情報が約6%にのぼった。

■ 2005年2月の偽情報ワースト10

1.  Hotmail hoax                 36.8%
2.  Bonsai kitten                10.6%
3.  Meninas da Playboy            7.3%
4.  A virtual card for you        7.2%
5.  Letter from tsunami victim    2.8%
5.  Unidentified tsunami boy      2.8%
7.  Budweiser frogs screensaver   2.5%
8.  Applebees Gift Certificate    2.3%
9.  Yahoo instant message         2.2%
10. Jamie Bulger                  1.5%

その他  24.0%

出典:Sophos社

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