米誌「CIO Magazine」は米国時間3月1日,同誌が2月に実施したIT支出に関する調査結果を発表した。それによると,IT予算は今後12カ月で5.9%増加する見込み。1月調査時の5.4%と比べて増加しており,「過去3カ月の減少傾向からわずかに回復した」(CIO Magazine誌)。

 ちなみに過去12カ月のIT支出は平均で5.7%増加しており,1月調査時の5.8%と比べて減少した。

 調査は,企業のCIOと,CIOに相当する役職の231人を対象に,ITハードウエアおよびソフトウエア,サービス,インターネット関連の予算について,2月3~10日にアンケートを実施したもの。

 8つのITカテゴリに対する今後12カ月の支出について,「増やす予定」という回答者は42.5%で,1月調査時の40.5%から増加した。「減らす予定」と答えたのは14.2%で,1月調査時では13.5%だった。予算強化が最も目立ったカテゴリはセキュリティ・ソフトウエアで,回答者の58%が「予算を増やす」としている(1月調査時は56.6%)。ストレージも引き続き優先度が高く,回答者の53.9%が「予算を増やす」予定だ(同50.4%)。

 また,自社のITの取り組みにおける障害については,47%が「内部問題」,14.8%が「政府規制」,6.1%が「米国企業改革法の要求事項」,2.6%が「IT統合」を挙げた。

 その他の主な調査結果は以下のとおり。

・コンピュータ・ハードウエアについては,48.9%が「予算を増やす」(1月の調査時では43.3%),21.6%が「予算を減らす」(同17.3%)と回答
・IT雇用コスト(報酬,福利厚生,ボーナスを含む)は,過去12カ月で5.4%増加(1月の調査時では4.6%増)
・ITスタッフについては,19%が「十分に確保できる」,11.7%が「見つけるのが困難」と回答
・今後12カ月の売上高のうち,インターネット事業(BtoB,BtoC)による収入が11.8%を占めると予測(1月の調査時では10.1%)

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