韓国のSamsung Electronicsは,韓国Tanjeongに新設するTFT液晶ディスプレイ(LCD)ガラス基板用の第2生産ラインに2兆809億ウォン(約20億7300万米ドル)を投資する。Samsung社が現地時間2月25日に明らかにしたもの。同社はこの資金をクリーン・ルームの整備と生産装置の購入に充てる。第2生産ラインの稼働開始は,2006年前半の予定。

 同生産ラインで,1870×2200mmのガラス・サブストレートを製造する。このサイズのサブストレートを用いると,32インチ型LCDなら12枚,40インチ型なら8枚,46インチ型なら6枚のパネルが一度に確保できる。生産能力は月産4万5000枚の計画。液晶テレビ市場の状況によっては,さらに投資額を増やす可能性もある。

 同社の32インチ型LCDに対する需要は2004年後半から次第に増え,2004年末以降の販売数は1カ月当たり5万枚という。LCD市場の需要が増加した効果で,40インチ型以上のパネルの販売数は1カ月に約1万枚。

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