米McAfeeは,2004年の第4四半期と通期の決算を米国時間2月24日に発表した。第4四半期の売上高(連結)は2億4400万ドルで,前年同期比28%増,前期比16%増となった。ただしこれには2004年に売却したSniffer事業とMagic事業を含んでおらず,売却事業の影響を考慮したGAAPベースの売上高は前年同期比10%減,前期比10%増となる。

 GAAPベースの税引き前利益は2400万ドル。非GAAPベースでは,税引き前利益が5000万ドル,課税後の利益が3800万ドル。

 消費者向け製品/サービス全般の売上高が前年同期と比べ49%成長した。不正侵入防止製品「IntruShield」の売上高が前年同期比55%増,オンライン消費者向けサービスが同73%増。「当期は会員数が210万人増加した」(同社)。消費者向け小売り事業は同16%増だった。

 また,全世界において契約件数が前年同期より増加し,北米が前年同期比17%増,欧州/中東/アフリカが同31%増,アジア太平洋地域が同44%増,日本が同59%増,中南米が29%増となった。

 2004年通期の売上高(連結)は9億1100万ドルだった。GAAPベースの税引き前利益は3億1700万ドル。非GAAPベースの場合,税引き前利益は1億3900万ドル,課税後の利益は1億400万ドル。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。2005年第1四半期の売上高は2億1000万ドル~2億2000万ドルの範囲,非GAAPベースの1株当たり利益は19セント前後になる見通し。また同社は,2005年通期の業績予測を上方修正した。売上高は9億2000万ドル~9億6000万ドルの範囲,非GAAPベースの1株当たり利益は1ドル10セント~1ドル15セントと見込む。

 McAfee社会長兼CEOのGeorge Samenuk氏は,「2004年は我々にとって,変革と革新の1年だった。当社の業績をみれば,合理化のためにとった手段が適切だったことは明らかだ」と述べた。

◎関連記事
米Network Associatesが社名を「McAfee」に変更,Snifferを売却し侵入防止に注力
米McAfeeの2004年Q2決算,不正侵入防止製品の売上高が136%増
米Network Associatesの2004年Q1決算,減収だが黒字拡大
米Network Associates,侵入検知/防止技術の米社を1億ドルで買収
米Network Associates,今度は侵入防止技術の米Enterceptを1億2000万ドルで買収
「当社は2003年Q4のインライン型IDS/IPS世界市場で首位」──米Network Associatesが調査結果を引用
McAfee,スパイウエア対策を不正侵入検出ソフトの「McAfee IntruShield」にも拡張
米SPARTA,米McAfeeのセキュリティ調査部門McAfee Researchの資産買収へ

[発表資料へ]