米Symantecは,米Microsoftのインターネット事業MSNへのアンチ・スパム・ソフトウエア「Symantec Brightmail AntiSpam」のライセンス契約を延長する。同社が米国時間2月23日に明らかにした。MSNは,インターネット・メール・サービス「MSN Hotmail」向けスパム防止対策として2002年11月からBrightmail AntiSpamを利用している。

 Microsoft社 MSN Hotmail製品ユニット部門マネージャのKevin Doerr氏は,「ユーザーの保護と安全はMSNの最優先事項であり,スパムを含むさまざまな問題から顧客を守るために幅広い技術とソリューションに投資するつもりだ」と述べた。「Brightmail AntiSpamは,当社のスパム対策ソリューションの重要な1部であり,スパムから顧客を守るのを支援するために契約を延長できたことを喜ばしく思う」(同氏)

 Brightmail AntiSpamでは,スパムがユーザーのMSN Hotmailアカウントに届く前にSMTPゲートウェイで遮断される。Symantec社によれば,スパムの検出率は高いが,正しいメールを迷惑メールと判断してしまう誤検知率は0.0001%と低い。同ソリューションは,20カ国にまたがる「Probe Network」を通じて収集するスパム情報が活用されている。

 「スパムは,増大するとともに進化しており,コンピューティング環境の異なる時点において対応が必要とされている。Symantec社は,最新のスパム対策技術によって問題に対処する包括的なソリューションを提供することに注力している。Brightmail AntiSpamを通じてMSNとの関係を継続できることを誇りに思う」(Symantec社ネットワーク/ゲートウェイ・ソリューション担当副社長のEnrique Salem氏)

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