米Akamai Technologiesと米Macromediaは,Flashビデオのオンデマンド・ソリューションを米国時間2月22日に発表した。Akamai社の分散型ホスティング・プラットフォーム「EdgePlatform」と,Macromedia社の動画配信ソフト「Macromedia Flash Communication Server」を組み合わせる。「ユーザーに拡張性と信頼性に優れたFlashストリーミング・メディア・サービスをオンデマンドで提供する」(両社)

 企業は,映画,テレビ番組,社内放送,販売研修といったインタラクティブなFlashビデオを,スムーズに配信できるようになる。またユーザーは,クライアント・ソフト「Flash Player」を使って,瞬時にビデオを視聴できる。

 Flash技術によって,ビデオ・オン・デマンド(VOD)アプリケーションを各種プラットフォームやブラウザに導入する必要がなくなるため,パブリッシャは開発,品質保証,顧客サポートなどのコストを削減できる。米メディア(InfoWorld)によると,コンテンツ・プロバイダがAkamai社のストレージ機器「NetStorage」にコンテンツをアップロードすれば,同社のネットワークを介してユーザーに配信される仕組みという。

 Macromedia社Product Management担当ディレクタのChris Hock氏は,「Akamai社のストリーミング技術を当社のFlash技術と統合することで,インターネットの世界におけるビデオのあり方が根本的に変わるだろう」と説明する。「コンテンツ・プロバイダは,世界にまたがるAkamai社のプラットフォームを利用して,高品質のFlashビデオを世界中のユーザーに提供できるようになる」(同氏)

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