米Hewlett-Packard(HP)の役員会は,新しいCEO探しを大手人材紹介会社である米Russell Reynolds Associatesに依頼したことを,米国時間2月17日に明らかにした。CEOや役員の斡旋を行なうCEO/Board Services Practice部門のチームがHP社の新しいCEO探しを担当する。

 同社の会長兼CEOを務めたCarleton S. Fiorina氏は2月9日,役員会との方針の対立を理由に辞任を発表している。新しいCEOが就任するまでのあいだ,同社CFOのRobert P. Wayman氏が暫定CEOを兼任する。また,1998年より同社取締役を務めるPatricia C. Dunn氏が,執行任務を伴わない(non-executive)会長に就いている。

 Dunn氏は,「Russell Reynolds社のチームがHP社のCEOとして最適な候補者を探してくれることを喜ばしく思う」とコメントしている。CEO探しの活動は守秘義務を伴うため,これ以上の情報は新しいCEOを発表する準備ができるまで控えるとしている。

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