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“コンピュータ科学のノーベル賞”,TCP/IP開発のCerf氏とKahn氏に

高橋信頼 2005/02/18


 米国計算機学会(ACM:Association for Computing Machinery)は,2004年Turing Award(チューリング賞)を,TCP/IPを開発したVinton G. Cerf氏とRobert E. Kahn氏に授与する。ACMが米国時間2月16日に明らかにしたもの。

 両氏が開発したTCP/IPは,さまざまな環境にあるコンピュータ同士の通信を可能にした。このネットワーキング・プロトコルによって無数のネットワーク接続が可能となり,現在インターネットとして知られる巨大なネットワークが実現した。

 ACM会長のDavid Patterson氏は,「両氏が定義したインターネット・アーキテクチャとその関連プロトコルは,情報通新分野の礎石となった」と説明する。「両氏の発明によって,電子メール,Web,インスタント・メッセージング,ピア・ツー・ピア通信,各種コラボレーションおよびWeb会議ツールといったさまざまなアプリケーションが速やかにやりとりできるようになり,ITを産業界で不可欠な存在へと成長させた」(同氏)

 Turing Awardは英国の数学者Alan M. Turing氏にちなんでおり,“コンピュータ科学分野のノーベル賞”とみなされている。受賞者には米Intelより10万ドルが贈られる。近年の受賞者には,パーソナル・コンピュータの提唱者であるAlan Kay氏(2003年),RSA暗号を発明したRonald L. Rivest,Adi Shamir,Leonard M. Adlemanの3氏(2002年)などがある。

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