米GoogleがWeb検索ツールバー「Google Toolbar 3」のベータ版をリリースした。同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Google Toolbar 3ベータ版の配布を開始したのは米国時間2月16日。「今後2カ月間ベータ版を提供し,その後,より広範囲にリリースする」(Google社消費者向けWeb製品担当ディレクタのMarissa Mayer氏)という。

 Google ToolbarをWebブラウザに組み込むと,どのWebページを開いていても,Web検索が行える。ポップアップ広告防止機能をはじめ,URLではなくWebサイト名からアクセスできる機能などを備える。

 バージョン3では,自動スペル・チェック機能「SpellCheck」,英単語の翻訳機能「WordTranslator」,Webリンク追加機能「AutoLink」を追加した。

 SpellCheckは,インターネット・メール,掲示板,Web申込書など,Webページ上で入力したあらゆる文章のスペルを確認する。

 WordTranslatorは,英語表示のWebページで単語の上にカーソルを合わせると,他言語に翻訳する。現在,中国語(簡体字・繁体字),日本語,韓国語,フランス語,イタリア語,ドイツ語,スペイン語に対応する。

 AutoLinkの使い方は,例えばレストラン・ガイドで見つけた店の情報に地図が付いていない場合,オンライン地図サイトに移動して,検索キーワード欄に店の住所を入力する。AutoLinkボタンをクリックすると,地図上に自動的にリンクが作成される。米国の住所のみ対応する。

 Google Toolbar 3ベータ版は,米MicrosoftのWebブラウザ「Internet Explorer」のバージョン5.0以降で利用可能(ポップアップ広告防止機能が動作するのはバージョン5.5以降)。対応OSは「Windows 95」「同98」「同ME」「同NT」「同2000」「同XP」。

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[Google社のGoogle Toolbarサイト]