米McAfeeは,ウイルス定義データ・ファイル「McAfee AVERT DAT」の更新を2月24日以降毎日実施する。同社が米国時間2月14日に発表した。

 同社のウイルス対策技術研究機関であるMcAfee AVERT(Anti-Virus Emergency Response Team)は現在,「McAfeeVirusScan Enterprise」,「同WebShield」,「同GroupShield」「同NetShield」のユーザー向けに週1回のペースでウイルス定義ファイルの更新を行なっている。

 同社は,今回の変更を2004年に報告されたトロイの木馬などの新しい脅威の増加に対する措置だと説明している。同社によれば,毎日新しい脅威に対して最低でも50種類の定義が追加されており,アドウエアやスパイウエアも大幅に増加しているため,タイムリーな更新が必要と判断したという。AVERTは,同社アンチウイルス・ソフトウエアのユーザーに対し,DATの定期的な更新を勧めている。

 McAfee AVERT担当副社長によれば,2004年に報告されたウイルスの数は10倍に増加している。新しい悪意を持ったコードの開発は250%増加しており,緊急にリリースされたDATも75%以上増えている。

 McAfee AVERT DAT Notification Serviceにより,同月24日から同社のウイルス保護製品を利用するユーザー向けに毎日更新が電子メールで通知されるようになる。また,ユーザーは,自動更新機能を利用することもできる。

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