米Sun Microsystemsは米国時間2月14日に,コラボレーション支援スイート「Sun Java System Communications Suite」向けのセキュリティ強化について発表した。

 同スイートは,「Sun Java System Messaging Server」「Sun Java System Calendar Server」「Sun Java System Instant Messaging」から成り,電子メール,カレンダ,インスタント・メッセージングをはじめ,高度なコラボレーション機能を実装するためのプラットフォームを提供する。

 従来のユーザー証明および認証,セッション暗号化,メッセージ・コンテンツ・フィルタリングといった機能に加え,Webベースのクライアント・ソフトウエア「Communications Express」にS/MIME(Secure Multipurpose Internet Mail Extensions)プロトコルへのサポートを組み込んだ。これにより,Sun Java System Communications Suiteのユーザーはメッセージの署名および暗号化が可能となり,クライアント側のセキュリティを向上し,エンド・ツー・エンドの安全性を高められる。

 また,アクセス管理ソフトウエア「Sun Java System Access Manager」の機能を利用してロール・ベースの管理を行えるようにした。

 そのほか,米Symantecとの提携により,Sun Java System Messaging ServerからSymantec社のウイルス検出エンジン「Symantec AntiVirus Scan Engine(SAVSE)」と直接やりとりできるようにした。「ユーザーの受信箱に届く前に,ウイルスが潜んだ電子メールを見つけ出して削除する」(Sun社)

 Sun Java System Messaging Serverでは新たにNFSプロトコルのサポートも追加している。米Network ApplianceなどのNFS対応製品と組み合わせ,電子メールを長期間にわたって安全に保存および管理し,各種法規の要求に対応できるとしている。

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