米Googleが新たな地域検索サービス「Google Maps」のベータ版を開始した。地図や道路案内のほか,地域の企業を検索する機能も提供する。

 Google Mapsでは,地図の表示範囲を変える際に,クリックしてリロード(再読み込み)する一般的な方法と異なり,地図をドラッグしながらずらすことができる。拡大/縮小はスライダで調節可能。

 特定の場所を検索すると該当カ所に風船のようなマークが現れ,それをクリックすると,名称,電話番号,住所などがバルーン表示される。また,起点住所と終点住所を入力して,両区間の道順を検索することもできる。

 今のところ検索結果の地図を保存することはできないが,「保存機能は重要だと考えているので,できるだけ早期に実現したい」(Google社)としている。

 Google Mapsは,http://maps.google.com/mapsからアクセス可能。対応ブラウザは,Internet Explorer(IE)5.5以降(Windows版),Firefox 0.8以降(Windows版,Mac版,Linux版),Netscape 7.1以降(indows版,Mac版,Linux版),Mozilla 1.4以降(indows版,Mac版,Linux版)。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Google Mapsがカバーする地域は,米国とプエルトリコ,およびカナダの一部。オランダのTeleAtlasが地図データの提供で協力する。

 ちなみに,Google社は2004年10月に,デジタル・マッピング会社の米Keyholeを,買収している。

 検索市場の競争は依然高まっており,Google社のほか,米Yahoo!や米Microsoftも新サービスに取り組んでいる。最近では,米Amazon.comの子会社A9.comは,地域の企業を検索するための新サービス「A9.com Yellow Pages」を発表している。検索した企業の関連情報や地図とともに,通りから見た写真などを閲覧できる。「ユーザーが地域の通りをバーチャルで歩き回り,企業とその周辺を眺められるまったく新しい手段を提供する」(A9.com社)

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[Google Mapsベータ・サイト]
[Google Mapsガイド]