米JBossと米Sun Microsystemsは,Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)へのサポートに関して,複数年契約を締結した。JBoss社が米国時間2月7日に明らかにしたもの。「これまでの両社間の関係を拡大する」(JBoss社)

 JBoss社は引き続きSun社から「Test Compatibility Kit(TCK)」のライセンスを取得し,自社アプリケーション・サーバーにおけるJ2EE準拠を保証する。また,JBoss社の今後の製品認証試験をSun社が支援するという。

 「プロプライエタリな大手ベンダーがユーザーを囲い込みつつある時代に,JBoss社はJ2EEやJavaコミュニティおよび仕様に,これまで以上に力を入れていく。Sun社との協業を続行することで,開発プラットフォームとしてのJavaの未来を確かなものにする」(JBoss社会長兼CEOのMarc Fleury氏)

 ちなみにJBoss社は昨年9月,「業界で初めて」(同社)J2EE 1.4準拠の認証を受けたオープンソースのアプリケーション・サーバー「Application Server 4.0」をリリースした。また最近では,Java Community Process(JCP)のプログラム・メンバーから,Java 2 Platform, Standard Edition(J2SE)およびJ2EEのExecutive Committee(EC)に選出されている。

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