米Unisysは米国時間2月2日に,企業向けオープンソース・ベースのシステム構築に向けた取り組みについて,米Novellおよび米JBossとの協力体制を明らかにした。

 Unisys社は,同社のサーバー「Unisys ES7000」シリーズで,Novell社の「SUSE LINUX Enterprise Server(SLES)9」の動作認定を取得した。「32ビットおよび64ビット・サーバーの両方でSLES 9認定を受けたベンダーは当社だけ」(Unisys社)という。

 Unisys社Systems and Technology部門プレジデントのLeo Daiuto氏は,「Linuxの将来は企業市場にある」と述べる。「Novell社との関係をさらに構築するとともに,企業向けLinux分野のエコシステムを拡充し,Linux環境をいっそう高いレベルに引き上げていきたい」(同氏)

 Unisys社は,Unisys ES7000の全製品で,SLES 9のライセンスをバンドル販売する。また,将来のすべてのハードウエア・コンポーネントについて,SLES 9の動作確認を行う計画である。

 米JBossとは,Unisys社顧客企業に対するJavaアプリケーション・サーバー「JBoss Application Server」向けサポートの提供で複数年の提携を結んだ。

 JBoss社は,同アプリケーション・サーバーと連携する開発用ミドルウエア「JBoss Enterprise Middleware System(JEMS)」を用いたオープンソース・プロジェクト向けのコア開発や,リソースおよび技術指導と,企業向けサポートおよびサービスを提供する。

 また,Unisys社とJBoss社のエンジニアは,広範なUnisys社製サーバーでのJBoss社製品実装を目指し,協力する。

◎関連記事
米Unisys,企業向けサーバー「ES7000」をLinux対応に
米Unisysと米SAS,Linux用BIソリューション提供に向け提携
米Novellと米IBMが提携拡大,eServer製品に「SUSE LINUX Enterprise Server」をプリインストール
米JBoss,アスペクト指向のJ2EE 1.4対応サーバー「JBoss AS 4.0」を提供開始
「J2EEアプリ・サーバー市場は今後も活況,課題は複雑さ」,米社調査
米Sun,J2EE 1.4対応アプリ・サーバー「Java System Application Server Platform Edition 8」を提供開始
米Sun,J2EE 1.4対応アプリ用検証ツールを無償提供
米Red Hat,J2EE対応のアプリケーション・サーバー「Red Hat Application Server」を発表

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]