米Computer Sciences(CSC)は,米Sun Microsystemsと3億6000万ドル規模のアウトソーシング契約を締結した。CSCが米国時間2月2日に明らかにしたもの。同社は今後5年間,Sun社にITアプリケーション管理サービスを世界規模で提供する。

 Sun社は米国,欧州,アジア太平洋地域の拠点に,CSCのアプリケーションおよびサポート・サービスを全面的に導入する。対象となるアプリケーション分野は,財務,製造,メッセージング,ERP,CRM,データ・ウエハウスなど,多岐にわたる。

 Sun社最高情報責任者(CIO)のBill Vass氏は,「IT業界で最大の武器となるのは柔軟性である。他社に負けない効率的なITインフラを構築するために,CSCの協力を得る。運用コストを削減する一方で,市場の動きに柔軟かつ迅速に対応できるようにする」と述べた。

 またCSC,Global Transformation Services部門担当副社長のMary Jo Morris氏は,「当社はアプリケーション・サポートに関する広範な実績と,世界規模でシームレスに業務を遂行するためのノウハウを持っており,Sun社の理想的なパートナとなるだろう」と語った。

 米メディア(CNET News.com)よると,CSCは昨年10月に米国の医療システム関連団体Ascension Healthと13億5000万ドル規模のITサービス契約を締結したほか(関連記事),昨年11月には米国国防省と生物統計分野において5200万ドル規模のアウトソーシング契約を獲得している。

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