米VeriSignは,企業の電子メール・セキュリティを確保するサービス「Email Security Service」の提供を欧州に拡張する。同社が現地時間2月2日に発表した。同サービスは,電子メールによって広まるスパムやウイルスを遮断するもの。北米では前年6月にサービスの提供を開始している。

 同サービスでは,独自のブラックリスト,フィンガ・プリント,ヒューリスティクスと呼ばれる科学的な学習機能の3層のスパム・フィルタリングを行なう。他にも,3つのアンチウイルス・エンジンを使ってウイルスをスキャンするほか,セキュリティ・ポリシーをドメイン・レベルで適用して,送受信する電子メールのチェックを行う。

 また,企業の電子メール・サーバー障害時には,VeriSign社のネットワークへ自動的に切り替えてSMTP接続を提供する。さらに,エンド・ユーザーが不審な電子メールを“隔離エリア”で閲覧できるようにする。

 同社EMEA担当副社長のSouheil Badran氏は,「同サービスの欧州市場への拡張により,企業はスパムやウイルスの脅威が存在する中で引き続き電子メールの通信を通じて生産性を向上させることができる。サービス中心型のアプローチにより,企業はソフトウエアやハードウエアを用いることなく,数時間で容易に包括的な電子メール・セキュリティを装備することができる」と説明している。

 同サービスは,EMEA(欧州,中東,アフリカ)市場向けに同日より提供が開始される。企業は, 30日間無償で試用が可能。

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