米Dellが,Intel Centrinoの新版Sonoma(開発コード名)に対応する企業向け新型ノート・パソコン「Dell Latitude D410」「同D610」「同D810」を,米国時間2月1日に発表した。
「Latitude D-Family」製品系列ノート・パソコンの新しい3モデルは,動作周波数最大2.13GHz,システム・バスのクロック周波数533MHz,レベル2キャッシュ2MバイトのIntel Pentium Mを搭載。インタフェース仕様PCI Expressとセキュリティ技術Trusted Platform Module(TPM)対応とした。
無線LAN用のアンテナの位置を変更して通信性能を向上させたほか,Enhanced Data Rate(EDR)対応Bluetooth 2.0機能をオプションで用意する。きょう体とヒンジ部の強度を高め,液体をこぼしてもキーボードを保護する構造も採用した。
そのほかの主な仕様は以下の通り。
・Latitude D410:
重さ3.83ポンド(約1737g)の軽量モデル。オプションの9セル外付けバッテリを装着すると,1回の充電でほぼ1日使用可能という。1677ドルから
・Latitude D610:
薄型/軽量モデル。重さは4.67ポンド(約2118g)。1384ドルから
・Latitude D810:
高性能モデル。15.4インチ型の横長UltraSharpディスプレイと,最大128Mバイトのビデオ・メモリーを搭載。重さは6.49ポンド(約2944g)。1549ドルから
Dell社は同日,工具を使わずに開けることができ,欧州の有害物質制限規則RoHS指令に適合したきょう体を採用する企業向けデスクトップ・パソコン「Dell OptiPlex GX280」も発表した。デスクトップ型とミニタワー型の2種類を用意する。いずれもドライバなどの工具を使わずに開くことができるので,メンテナンスが行いやすい。
温度管理技術Dell HyperCoolを採用し,「冷却ファンの騒音を最小限に抑え,信頼性も確保しつつ,最大の性能を発揮する」(同社)。フロント・パネルに設けた4つのLEDにより,24種類のハードウエア障害を迅速に診断できるという。
プロセサはPentium 4またはCeleron D。256M~4GバイトのDDR2(400MHzまたは533MHz)メモリーを搭載可能。ハード・ディスク装置は20G~250Gバイト(7200rpm,SATA)。グラフィック用オプションとして,Intel GMA900,ATI Radeon X300 SE PCIe 64MB,ATI Radeon X300 PCIe 128MBを用意する。価格は737ドルから。
また同社は同日,パソコン向けサービスの強化についても明らかにした。2日間で古いパソコンのデータを新機種に移行する「Weekend Notebook Exchange」と,紛失/盗難されたパソコンが60日間経過しても戻らない場合に最大1000ドルを補償する「ComputraceComplete Recovery Guarantee」の提供を始める。
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■RoHS(ローズ)指令
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