「オンライン利用について詳しい米国成人は,データのアクセシビリティ,セキュリティ,ストレージを最も求めている」。米Sun Microsystemsが米国時間1月27日に,米Harris Interactiveの調査結果を引用するかたちで発表した。18才以上の米国インターネット・ユーザー2056人を対象に調査を実施したところ,94%が,写真/音楽/電子メールなどの個人データを保存,管理,アクセス,共有できる,オンライン・サービスを利用している。

 このうち82%は,オンライン上のデータのセキュリティを「非常に重要」とみなしており,10段階の評価で「9」あるいは「10」を選んだ。また,アクセシビリティについても,63%が「9」または「10」をつけた。

 回答者の多くが,オンライン上に保存したデータの永久利用を希望しており,具体的には「写真のダウンロード」(30%),「オンライン・バンキングの記録」(25%),「音楽のダウンロード」(24%),「電子メール」(23%)などが挙がった。また,「1年以上は利用できるようにして欲しい」と答えた割合も40%にのぼった。

 オンライン・ストレージに対する要望も高まっているが,回答者の82%は「保存容量の追加に代価を支払う気はない」とという。

 「消費者は,オンライン・サービスを利用して,電子メールの処理,写真の共有,MP3ライブラリの作成などを行っており,自らのデータ・ストレージを『アウトソース』している。したがって,これらのサービスを提供するISPなどの企業は,入念なストレージ戦略が一層重要となる」(Sun社Network Storage部門エグゼクティブ・バイス・プレジデントのMark Canepa氏)

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