米Microsoftは米国時間1月27日に,2005会計年度第2四半期(2004年10~12月期)の決算を発表した。売上高は108億2000万ドルで,前年同期と比べ7%増加した。純利益は34億6000万ドル。株式報酬経費を含めた希薄化後の1株あたり利益は32セントで,「従来予測を4セント上回った」(同社)。また,営業利益は47億5000万ドルだった。

 ちなみに,同社の前年同期の決算は,売上高が101億5000万ドル。純利益が15億5000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は14セント)。営業利益は14億8000万ドル。

 「記録的な売上高は,企業向けおよび消費者向けの広い範囲にわたって好調だったことによる。家庭およびエンターテインメント部門が初めて黒字になったほか,新興分野向け3部門の損益が,合計で7億ドル近くも改善した」(Microsoft社CFOのJohn Connors氏)

 サーバーおよびツール部門の売上高は前年同期比18%増加した。「SQL Server」が引き続き好評で,同25%以上の増収となった。リリースから1年経つ「Exchange 2003」は,前バージョンのいずれよりも,急速に伸びているという。

 家庭およびエンターテインメント部門は過去最大の売上高を記録し,プラスの営業利益をあげた。ゲーム機「Xbox」は「エンジン全開状態で,当事業およびパートナにとってもすばらしい1年を締めくくることができた。関連ソフトウエアの売り上げも過去最高に達し,ホリデー・シーズンにおけるXbox本体の米国販売は競合製品を上回った」(Microsoft社家庭およびエンターテインメント部門上級バイス・プレジデントのRobbie Bach氏)。同氏によると,オンライン・ゲーム・サービス「Xbox Live」の登録メンバーは140万人を突破した。

 米メディア(CNET News.com)が報じた各部門の売上高は,クライアント部門が32億2000万ドル(前年同期は30億5000万ドル),サーバーおよびツール部門が24億3000万ドル(同21億5000万ドル),情報ワーカー部門が27億8000万ドル(同28億6000万ドル),Microsoft Business Solutions部門が2億1100万ドル(同2億1000万ドル),MSN部門が5億8800万ドル(同5億4600万ドル),モバイルおよび組み込みデバイス部門が9100万ドル(同6300万ドル),家庭およびエンターテインメント部門が14億1000万ドル(12億7000万ドル)。ほとんどの部門が成長をみせる中,「Office」を手がける情報ワーカー部門のみが落ち込み,Microsoft Business Solutions部門はほぼ横ばいだった。

 同社は,今後の業績予測についても明らかにした。主な見通しは以下の通り。

・2005会計年度第3四半期(2005年1~3月期):売上高は97億~98億ドル,営業利益は41億~42億ドル,希薄化後の1株あたり利益は27~28セント
・2005会計年度通期(2004年7月~2005年6月期):売上高は398億~400億ドル,営業利益は165億~167億ドル,希薄化後の1株あたり利益は1ドル9セント~1ドル11セント

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