米EarthLinkと韓国のSK Telecomは,米国で無線音声/データ・サービスを提供する合弁会社「SK-EarthLink」を設立する。両社がそれぞれ現地時間1月26日に明らかにしたもの。今後3年間で4億4000万ドル投資する予定。2005年3月に手続きを完了できると見込む。

 SK-EarthLink社は,自社ネットワークを持たずに無線サービスを提供する仮想移動体サービス事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)となる。EarthLink社とSK Telecom社が同額出資するほか,それぞれ3名の役員を任命する。SK-EarthLink社のCEOには,EarthLink社創設者兼ディレクタのSky Dayton氏が就任する。

 「2009年までに約300万人の加入者を獲得し,約20億ドルの売上高を目指す」(EarthLink社,SK Telecom社)

 「韓国の子供たちは街のなかで,携帯電話機を通話だけでなく音楽再生,テレビ視聴,テレビ電話,GPS,インターネット・アクセスに使っている。一方米国では,音声通話が携帯電話機の主用途で,時代遅れだ。普及しつつある第3世代ネットワークと,爆発的に成長するWi-Fiを活用することで,米国の無線環境を新しいレベルに引き上げる」(Dayton氏)

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