米Verizon Wirelessは,第3世代(3G)無線ブロードバンド・マルチメディア・サービス「V CAST」に米MicrosoftのWindows Media形式を採用する。両社が米国時間1月26日に明らかにした。

 V CASTサービスは,同社の高速3G EV-DOネットワークを通じて提供されるブロードバンド・サービス。2月1日より開始される。同サービスの加入者は,Windows Media形式でエンコードされたオーディオやビデオ・クリップのストリームや再生ができるようになる。

 Microsoft社は,ハンドセット・プレーヤからインフラに至るまでエンド・ツー・エンドのソリューションを提供するためにthePlatform社,PacketVideo社といったパートナと協調した。携帯電話機には,PacketVideo社のメディア・プレーヤとコンテンツ・カタログが搭載される。thePlatform社は,コンテンツのエンコードと配信に関連する技術を提供する。

 同サービスを利用できる携帯電話機は,LG Mobile Phones社の「LG VX8000」,Samsung社の「SCH-a890」,UTStarcom社の「CDM-8940」の3機種が用意される。

 マルチメディア・コンテンツは,オンラインストア「Get It Now」から販売される。通常の通話料プランに加えて月額15ドルで同ストアを利用できる。Verizon Wireless社によれば,毎日300本以上のビデオがMTV Networks,20th Century Fox,NBC Universalといったプロバイダによりアップデートされるという。

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