米EarthLinkは米国時間1月25日に,スパム送信者2人を相手取ったアラバマ州の訴訟で「勝利を収めた」と発表した。被告の2人は,裁判所が命じたスパム・メールの送信停止とEarthLink社に対する賠償金の支払いに合意したという。同社は賠償金の詳細を明らかにしていないが,米メディアの報道(InfoWorld)によると「そうとうな金額」だという。
この訴訟は,被告2人を含めた16の個人および会社からなるスパマー集団「Alabama Spam Ring」が,2億5000万通以上に及ぶスパム・メールを送付したとして,EarthLink社が2004年に起こしたもの。
被告人は架空の会社をかたって,バイアグラ,漢方薬,成人向け交際相手紹介サービスなどに関するスパム・メールを送りつけており,これらのメール送付では,アラバマ州バーミンガム近辺の電話回線を使用していた。
EarthLink社はこれまでにも,8億2500万通のスパム・メールを送付した通称「Buffalo Spammer」に対する訴訟で,1640万ドルの賠償金を勝ち取っている。
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