米QUALCOMMは,2005会計年度第1四半期(2004年10月~12月期)の決算を米国時間1月19日に発表した。売上高は前年同期比15%増の14億ドル。前期からは24%増加した。純利益は,5億1300万ドル(1株当たり利益は30セント)で,前年同期から46%,前期からは31%の成長となった。

 同社は,戦略的に投資を行うQUALCOMM Strategic Initiatives(QSI)事業の利益を除いた売上高として14億ドルを計上しており,ライセンス収入の計上方法を変更する前の前年同期から21%増加した。同事業部門を除く純利益は4億7400万ドルで希薄後の1株当りの利益は28セントだった。前年同期からは21%増加したが,前期からは5%の減少となった。

 同社会長兼CEOのIrwin Mark Jacobs氏は「引き続き第3世代CDMAネットワークと対応デバイスの展開と拡張が当社の業績をけん引している」と説明する。同氏によれば,WCDMAは同社9月期のライセンス収入の32%を占めており,WCDMAネットワークの拡張により,対応機器の出荷台数の増加が期待できるとしている。

 QUALCOMM社は今後の業績予測についても明らかにしている。2005年は,QSI部門を除く通年の売上高として,前年から16~26%増の58億~63億ドルの範囲を予測する。同希薄後の1株当りの利益は,前年から8~12%増の1ドル16セント~1ドル20セントの範囲になるとみている。CDMA市場における携帯電話機の出荷台数は2億1800万~2億2800万台を見込む。

 第2四半期は,QSI部門を除く売上高は前年同期から14~22%増加の13億5000万ドル~14億5000万ドルの範囲を見込む。希薄後の1株当りの利益は25~27セントの範囲を予測している。

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