米Intelと米Revelations Entertainmentは,デジタル・ホームのモデル・ハウス「Intel-Revelations Open House」を米国時間1月18日に発表した。同オープンハウスでは,米カリフォルニア州サンタモニカのRevelations社敷地内に設置された。訪問者は自宅でデジタル・エンタテイメントをどのように楽しめるのかを体験できる。
デジタル・ホームの見本となる同Open Houseは,両社の協調によって設計された。ホーム・エンタテイメントの最新技術のデモとともに,セキュアなコンテンツ配信に関する新しいビジネス・チャンスの模索,エンタテイメントにおける技術の影響を啓蒙するように設計されている。また,この技術によってもたらされるビジネス上の問題とチャンスを議論する環境の提供を狙う。
Open Houseのリビング・ルームには,デジタル・ホーム対応パソコン「Entertainment PC(EPC)」,高品位ビデオ,7.1サラウンド・サウンドなど,現在市場に投入されている製品や将来リリースが予定される製品が装備されている。ユーザーは,インターネットに接続したEntertainment PCを通じて,保護された映画,音楽,その他のエンタテイメント・コンテンツをさまざまなオンライン・サービスからダウンロードできる。
「両社ともに,消費者は最初に音楽のデジタル化を望み,それが今映画に移行していることを認識している。我われの果たすべき役割りは,正規の映画を海賊版よりも購入しやすくすることにある」(Revelations Entertainmen社共同設立者のMorgan Freeman氏)
Intel社副社長兼Desktop Platforms Groupジェネラル・マネージャのLouis Burns氏は,「Intel社とRevelations社は,デジタル・ホームにおける有料コンテンツに関して共通のビジョンを持っている。エンタテイメントと技術業界向けに新しいビジネス・チャンスを獲得するために協調する」とコメントしている。
Revelations社は,前年開催された家電製品の総合展示会CES(Consumer Electronics Show)において,映画制作と配信向けのデジタル技術を提唱しており,デジタル配信向けの映画を製造する計画を発表していた。そのときから両社は,両業界における新しいビジネス・チャンスの促進で協調を続けてきた。
両社によれば,消費者は,デジタル写真や,ホーム・ビデオとともに有料のテレビ番組や映画コンテンツも必要としている。また,これらのコンテンツに,いつ,家中どこからでも,どのデバイスからでもアクセスしたいと考えているという。
同Open Houseでは,消費者がこれらのすべてのエンタテイメント・オプションを楽しむ方法をデモンストレーションする。
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