米Googleは,デジタル写真編集/管理ソフトウエア「Picasa 2」の無償提供を開始した。Google社が米国時間1月18日に明らかにしたもの。「あらゆるレベルのユーザーに適したツール。パソコンに保存した膨大な写真を自動的に管理したり,平凡なスナップ写真を“名画”に変えたりできる」(Google社)という。

 Picasaは,Google社が2004年に買収した米Picasaのソフトウエア。写真の管理,編集,共有が行える。「個人の情報処理において,デジタル写真は注目すべき成長の分野。Picasaは,重要な情報の検索/管理/共有に使う高度な技術を開発するという当社の方針に合致している」(Google社Picasa部門ジェネラル・マネージャのLars Perkins氏)

 Picasa 2は同社のWebサイトからダウンロード可能。主な機能は以下の通り。

・編集:
 修正ツールと12種類の効果フィルタを備え,色や明暗の調整,赤目補正,トリミング,向きの調整といった機能を持つ

・管理:
 コメント追加,検索,管理ラベルなどの添付,並び替え,フォルダ整理が可能

・バックアップ:
 CD-RなどやDVDメディア,外付けハード・ディスク装置へのバックアップに対応。スライドショー入りCD-Rの作成も可能

・印刷:
 家庭にあるプリンタで印刷できるほか,米Eastman Kodak傘下のOfoto社,米Shutterfly,米Snapfish,米Wal-Mart Storesの提供するオンライン写真プリント・サービスにも対応

・共有:
 電子メール,ブログ・サービス「Blogger」,Picasa社のPtoPソフトウエア「Hello」を共有手段として利用可能

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