米Intelは米国時間1月17日に,新たな組織編成について明らかにした。主要製品事業を戦略と一致させ,「Intel社製品を基盤にした完全な技術プラットフォームを開発する」(同社)としている。新たに「Mobility Group」「Digital Enterprise Group」「Digital Home Group」を立ち上げた。
新部門では,マイクロプロセサ,チップセット,通信用チップ,ベース・ソフトウエアなどの技術を完備し,互いに連携して動作するプラットフォームを顧客に提供する。同社のモバイル技術「Centrino」と組み合わせた技術利用の向上を支援する。
各部門の主な内容は以下の通り。
・Mobility Group:責任者はSean Maloney氏(48歳)とDadi Perlmutter氏(51歳)。ノート・パソコンやハンドヘルド・コンピューティング,通信デバイス向けのプラットフォームを開発する。各種の異なるモバイル・デバイスが,より使いやすくスムーズに連携する環境を目指す。
・Digital Enterprise Group:責任者はPat Gelsinger氏(43歳)とAbhi Talwalkar氏(40歳)。企業向けコンピューティングおよびコミュニケーション・インフラのプラットフォームを開発する。
・Digital Home Group:責任者はDon MacDonald氏(42歳)。消費者がデジタル・ホームを構築するためのコンピューティングおよびコミュニケーション・インフラのプラットフォームを開発する。
同社は,ヘルスケアと同社製品の流通に関する2部門も新設した。Digital Health Groupでは,医療研究や診断などの分野におけるIntel Architecture製品の市場機会を探り,製品開発を進める。Louis Burns氏(47歳)が責任者に就任する。Channel Products Groupは,開発と販売の担当グループを一つの組織に統合し,世界の各市場のニーズに合わせた同社製品の普及拡大を図る。Bill Siu氏(53歳)が指揮をとる。
また,同社Sales and Marketing Group部門ディレクタ兼バイス・プレジデントのJason Chen氏が1月末で退社する。Anand Chandrasekher氏が同部門ディレクタを引き継ぐ。
◎関連記事
■「デジタル・ホームの実現には家電の接続性と相互運用性が必要」,米IntelのCEOのBarrett氏
■米Intel,デジタル・ホーム実現に向けて開発企業5社に資金提供
■米Intelと米Microsoft,「デジタル・ホーム」構想の共同キャンペーン
■米Microsoft,デジタル家電を標的に「Windows XP Media Center Edition 2005」を発表
■米HPの新デジタル・エンタテインメント戦略,新製品や松下とのDVDフォーマット連携などを発表
■「2004年の家庭用メディア・サーバー市場,出荷台数はほぼ倍増で600万台に」,米調査
■米Intel,次期モバイル技術「Sonoma」やモバイル向けデュアル・コア「Yonah」を発表
■米AMD,モバイル用プロセサ専門の研究所を東京に開設
[発表資料へ]