韓国のSamsung Electronicsが,ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の携帯ゲーム機「PSP」,およびデジタル・カメラの製造メーカーに対して,マルチ・チップ・パッケージ(MCP)を供給する。Samsung社が現地時間1月13日に明らかにしたもの。「MCPの超小型パッケージで,マルチメディア・アプリケーションの各種機能やデータ保存機能をさらに高めることができる」(同社)

 PSPに提供するMCPデバイスの容量は64Mバイトで,256MビットのNAND型フラッシュ・メモリーとモバイル向けDDR DRAMメモリーを搭載する。

 デジタル・カメラ向けには,NOR型フラッシュ・メモリーまたは同社のフュージョン・メモリー「OneNAND」と,モバイル向けDRAMを組み合わせる。

 「当社のMCP技術は,成長を続けるモバイル家電市場をけん引するもので,小型携帯デバイスのメディア/アプリケーション機能の拡充を実現する」(Samsung社)。同社は当期中に,PSPおよびデジタル・カメラ向けMCPの供給を開始する予定。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,PSPの出荷台数は,昨年12月12日の日本発売開始から同月31日までに約51万台にのぼった。今年3月には,米国および欧州での販売を予定している。

◎関連記事
任天堂,北米向け「Nintendo DS」出荷数を計画の40%増に,既に全世界で120万台を販売 
任天堂,2004 E3で2画面ゲーム機「Nintendo DS」を披露
MSが任天堂の携帯ゲーム機向けタイトルの開発を進める
米Metrowerks,ソニーの携帯ゲーム機「PSP」向け開発環境を東京ゲームショウでデモ
「2004年前半の米ゲーム市場,売上高は2.5%減少だが出荷台数は1%増加」,米調査
「2010年の電子ゲーム市場,インストール・ベースは現在の5倍以上の26億台に」,米調査
「携帯型ゲーム市場,2009年には現在の1.7倍の27億ドル規模に」,米JupiterResearchの調査
「8~34歳の米国男性は3分の1がゲーム機を所有,ゲーム内広告も効果あり」,米調査

[発表資料へ]