米DoubleClickは,2004年ホリデー・シーズンにおける検索エンジン・マーケティング(SEM)に関する調査結果を米国時間1月12日に発表した。調査により,12月1日~24日にかけて検索エンジン広告の効果が急上昇したとが明らかになった。同期間において1日の平均クリックスルー数は第3四半期における平均的な1日の2倍以上に増え,総収益は同四半期の平均値の300%を超えた。

 調査は,同社の事業部門であり検索エンジン・マーケティングを提供するPerformicsが分析したもの。2004年12月に収集した調査結果を同年第3四半期の平均的な1日におけるデータと比較した。

 同期間において,消費者による検索エンジンの利用が大幅に増加した。ホリデー・ショッピング・シーズンには,検索エンジンをより多くの消費者が利用したのに伴い購買率,総収益,広告主の投資収益率が上昇した。

 調査によって明らかになった主な調査結果は次の通り。

・1日における消費者1人あたりの単純平均クリック数は2004年第3四半期の通常の1日と比べて2倍以上(144%増)だった

・同月は,クリックを通じて訪問した消費者のうち購入した人の割合が第3四半期の通常1日の平均値と比べて124%増加した

・クリック1回の平均価格は23%高くなった。クリック数が増加したため,広告主の平均メディア支出は第3四半期平均の3倍(200%増)になった

 DoubleClick社副社長兼Performicsジェネラル・マネージャのStuart Frankel氏は,「消費者は,買い物をしたい時に検索エンジンのキーワードをターゲットとする広告が価値あるサービスだと感じ始めている」とコメントしている。

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